09鎌倉市 A様邸

1970年代に建てられた一軒家を2011年に
中古で購入し、暮らしていたA様。冬になると、
室内はまるで外気のように冷えきり、
底冷えする寒さに悩まされていました。
その暮らしを変えようと家づくりを決意し、
迷いながらも辿り着いたのが弊社でした。
2018年、亡き奥様が愛したバリの空気を
まとう家が完成。冬でもふわりとした
暖かさに包まれ、静かな時間が流れる
この家での新しい暮らしが始まりました。
あれから7年——季節の移ろいとともに、
肩の力を抜いて過ごせる
穏やかな日々が続いています。

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Q1:当時、ご自身やご家族のライフスタイルにどんな変化があり、家を建てる決断をされましたか?A様: 最初は、家を中古で購入したところから始まったんです。それが2010年でした。当時は家族4人で住んでいて、その前はちょっと古いマンションというか、そういう場所に暮らしていましたね。うちの女房が「やっぱり一軒家が欲しいね」と言い出して、いろいろと探していました。不動産屋さんで紹介してもらって、ここに出会ったという流れです。

もともと1972年頃に建てられた家で、この住宅地ができた当初のものらしいんです。住み始めて2年あまり経ったころ、妻も亡くなりまして……。それ以降もその家に住み続けていたんですが、とにかく冬の寒さが厳しくて。ある冬の日に室内に温度計を置いてみたら、外気とほとんど変わらない温度で(笑)。ストーブをガンガンつけても、部屋の隅で本を読んでいると足元から冷えてきて、スースー寒くてたまらなかったですね。夏はまだ我慢できたんですが、冬の寒さだけはどうにもならなかった。
そんな暮らしが続く中で、「建て替えるか、リフォームするか」ということを漠然と考え始めました。ある日ふと思い立って、辻堂の住宅展示場に行ってみたんです。最初は本当に軽い気持ちでしたね。

Q2:展示場では、まずどんな住宅を見られたんですか?A様:たまたま最初に入ったのが鉄骨系のモデルハウスだったんです。しっかりした印象があって、「これはいいかもしれない」と思いましたね。営業の方といろいろ話をしているうちに、完成見学会にも参加するようになって。バスで何軒か実際のお宅を回って、お住まいの方の話を直接聞く機会もありました。そんなことをしているうちに、だいたい1か月くらいでしょうか。話がどんどん進んでいきました。営業の方と少し話しただけで、すぐに設計図ができてしまって。ただ、私は「もう少しじっくり考えて進めるものじゃないのかな」と感じたんですよね。

Q3:そのスピード感に少し戸惑いがあった、と。A様:営業の方がすごく若くて、駆け出しのようでした。焦っていたのか、どんどん話を前に進めようとしていて……。それが逆に、こちらとしては「本当にこのままでいいのかな?」という気持ちにつながって、やっぱり一度冷静になって考えようと思ったんです。
それで「SUUMOカウンター」に一旦相談に行きました。担当の方がとても丁寧に話を聞いてくれて、冬の寒さが本当に辛かったことも最初にしっかり伝えました。その上で、パンフレットや資料を見せながら、複数のメーカーや工務店を紹介してくれました。

Q4:紹介されたメーカーや工務店の中にイソダがあったということでしょうか?A様:はい。当時は「ソーラーサーキット」という言葉も、名前だけはなんとなく知っていたんです。車で海の方へ行く時に、イソダさんの大きな看板を見かけていましたし、なんとなく知っていました。

Q5:紹介されたメーカーや工務店の中からイソダを選んだ理由を教えてください。A様:イソダさんについては、やはり地元の会社であるということと、木造が主体という点が大きかったです。正直、鉄骨はちょっと…もういいかなと(笑)。やっぱり木が好きなんですよね。木の家がいいなとずっと思っていました。紹介してもらった他のメーカーや工務店も木造でしたが、たとえば大手メーカーでは、どこか上から目線な対応をされてしまって…。一方、工務店系は一生懸命ではあるものの、連絡があまりマメではなくて少し不安を感じました。
その中で、イソダさんは一番身近で、同じ目線で話してくれる感じがして、直感的に「建てたあとも気軽に相談できそうだな」と思えたんです。

Q6:紹介されたメーカーや工務店と面談されたあと、イソダに決めた理由は何だったのでしょうか?A様:そうですね……いろいろあるんですけど、まず印象に残っているのは、営業の星野さんからのメールでした。複数社とお会いしたその日の夕方、一番にメールをくださったんです。他の会社は何もなかったので、ちょっと驚きましたね。
「今日はご相談に来ていただいてありがとうございました。これからもよろしくお願いします」っていう、シンプルな挨拶なんですけど、それが嬉しかったんです。「ちゃんと自分たちとのつながりを大事にしてくれてるんだな」と感じました。最初、星野さんはちょっと顔が怖いなと思ってたんですよ(笑)。でも、やりとりを重ねるうちに人柄もわかってきて、そのギャップもあって印象に残りました。

Q7:なるほど、信頼のきっかけになったわけですね。ソーラーサーキットについても、最初から説明があったんですか?A様:ありました。寒い家は嫌だという話は最初から伝えていましたから。そこから、自分でもいろいろ勉強するようになったんです。図書館に行って本を借りて、日当たりとか構造のこととか、かなり調べました。

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最終的にイソダさんに決めた一番のきっかけは、セミナーに参加したことでした。実は当初、建築家の家にもアプローチしていて、イソダさんとどちらにしようか迷っていたんです。ちょうどそのタイミングで、イソダさんのソーラーサーキットのセミナーがあったので、参加してみることにしました。話を聞いているうちに、「この会社は見えない部分までちゃんとやってるな」と感じたんです。
特に、壁の中で結露が起きるという話が印象的でした。建てたあとでは見えない部分じゃないですか。そこをきちんと説明してくれたことで、信頼できると感じました。カネカの方も来られていて、いろいろ技術的なことを詳しく聞けたのも大きかったです。

あとは実際にソーラーサーキットのモデルハウスに1泊させてもらったんです。ちょうど冬のはじまりだったんですが、1階に暖房をつけただけで家全体が寒くなくて、「あ、これは違うな」と実感しました。モデルハウスには構造の断面が見えるような展示もあって、「こういうふうになってるんだ」って、仕組みもよく理解できました。写真もたくさん撮りましたよ。お風呂にもちゃんと入って、食事もして……ちょっとした旅館みたいな感覚でした(笑)。その宿泊の翌日に「じゃあ契約しましょう」ということになりました。

Q8:設計の打ち合わせではどんな要望を出されましたか?A様:デザインのスタイルとしてはバリ風のアジアの雰囲気を取り入れたいと考えていました。亡くなった妻がバリが好きで、旅行にも何度も行っていたんです。写真や小物もたくさん残っていたので、それを生かしたいという思いがありました。もし妻が生きていれば、一緒に意見を出し合っていたはずで……その分、私が代わりに形にしてあげたいという気持ちもあったんです。
バリ雑貨店にも、星野さん設計の三橋さんと一緒に伺いました。店長さんが現地と行き来しながら職人にオーダーしている店で、欄間のデザインの元となった装飾品などを見せてもらいながら、「これをどう生かせるか」と話し合ったのを覚えています。あの経験は楽しかったし、とても嬉しかったですね。

快適性の面では、一番は「とにかく寒くない家にしてほしい」ということです。前の家は東側の壁に窓がなくて、昼間でも薄暗く寒かったので、今回は東側の道路に面した面からも光を取り入れて、明るくて暖かい空間になるようお願いしました。それから、床の段差はなるべくつけず、年を重ねてもすり足で移動できるようにしたいというのもありましたし、吹き抜けも希望していました。吹き抜けはデメリットもきちんと説明してもらいましたが、それも理解した上で「やっぱり欲しい」とお願いしました。玄関も、面積だけでなく空間の高さをしっかりとってもらい、開放感のある雰囲気にしてもらいました。
とにかく設計の三橋さんが本当によく話を聞いてくれました。契約は2017年の11月ごろで、着工は翌年の夏を過ぎてからでしたから、1年弱くらいは設計の打ち合わせをしていました。こちらの希望を伝える中で、途中から「やっぱりここはこうしたい」という細かい要望もいろいろ出てきて……でも、そういうことも嫌な顔せず、柔軟に対応してくれました。

Q9:「やっぱりここはこうしたい」というのはどんな?A様:土地の形が少し段になっていて、裏手が高くなってるんです。上の家からの視線が気になっていたので、「このままだと寝室が丸見えになるんじゃないか」という話をしました。そうしたら、寝室部分を少し張り出すように設計してくれて、目線をうまくずらす形にしてくれたんです。そういう細かい部分にもちゃんと対応してもらえたのはありがたかったですね。
あとは子どものピアノスペースです。最初は2階も検討したんですが、結局は1 階に。通路に置くと、演奏中に人が後ろを通るのが嫌だというので、少し引っ込めた形でピアノスペースをつくってもらいました。これも、子どもの気持ちをちゃんと汲み取ってくれた提案でしたね。

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Q10:玄関の雰囲気がどこか教会のようにも感じられました。A様:そうですね。あのアーチの部分がね、ちょっとそんな印象を与えるのかもしれません。あれは、三橋さんの遊び心的な提案だったと思います。サイドと上部、両サイドの壁を少しふかして間接照明を入れているんですが、バリのラフなタイルの凹凸に光が当たると、いい影が生まれるんですよ。完成したときは、本当にやって良かったなと思いましたね。

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Q11:実際に7年お住まいになってみて、この家の「強み」だと感じる部分はどんなところですか?A様:やっぱり「寒さを感じない」というのは大きいですね。以前、外気温と室内温度を毎日記録していたんですよ。外に温度計を置いて、手書きで毎日。実際、暖房や冷房の設定温度を極端に上げ下げしなくても、快適に過ごせるんです。掃除や特別な手入れをしなくても、自然な状態で一年中快適に暮らせるというのは、本当にありがたいですね。

あとは家が綺麗なままです。それと、断熱効果や遮音効果も実感していて、外の音がほとんど聞こえないんですよ。人によってはもっと音が聞こえる方が安心するという方もいるみたいですが、私は静かな方が好きなので、この静けさはとても気に入っています。
真夏の暑い時期でもガラスを触ってもそれほど熱くならないんですよ。断熱性の高いガラスの効果もあると思いますが、室内に熱がこもる感じがなくて快適ですね。冷房やファンの効きもいいです。

快適な季節には5月なんかは窓を全開にして過ごしています。窓も、引き違いのタイプはなるべく少なくしていただいたんです。ここは大きなピクチャーウインドウになっていて、枠が極力少ないから、庭の景色が綺麗に見えるんですよ。これは三橋さんからの提案でした。
私は雨戸が嫌いなんです(笑)。いちいち開け閉めするのが面倒ですし、それ以上に、暮らしの時間の区切りを強制される感じが好きじゃなくて。雨戸を閉めると「ここで昼は終わり、ここから夜」というふうにパキッと切り替わってしまうじゃないですか。私は、自然に暗くなっていって「ああ、夜だな」と感じる時間の流れが好きなんです。朝になれば自然と明るくなって、昼の時間が始まる。その移り変わりがいいんですよ。だから防犯面などの提案はもちろんありましたけど、防犯ガラスを使うことで対応しました。値段も雨戸とそんなに変わらなかったですしね。

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あとはこの小上がりの畳スペース。洋風の生活が中心ではあるんですけど、どこかに畳が欲しいという希望はありました。もともとソファを置きたくなかったんです。置くとつい物を置いてしまって座る場所がなくなるし、掃除も面倒になりますから。畳ならゴロッと横にもなれるし、掃除もラクです。段差もちょうどよくて、座って一息ついてから上がれる感じが自然でいいんですよ。それと、小上がりの下に引き出し収納も作ってもらいました。ちょっとした空間も無駄にせず活用できて便利です。

Q12:ソーラーサーキットの家に住み始めて7年が経ちましたが、あらためて快適性についてはいかがですか?A様:うーん、そうですね……実はあまりにも自然に快適なんで、「ここがこう良いんだ」っていうのをあまり意識しなくなってしまってるくらいなんですよ。今年の夏も暑かったですけど、2階に6畳用のエアコンを1台つけただけで、ほぼ家全体をまかなえます。しかも設定温度は25〜26℃。ファンも回してますが、それだけで十分ですね。寝室にもエアコンはついてますけど、使ってません。ドアを少し開けておくだけで、冷たい空気が自然に流れてきて、ちゃんと涼しい。だから、寝室は真夏でもクーラーなしでも寝られるんですよ。
冷暖房にそれほど頼らなくても快適に過ごせるので、光熱費は以前の家に比べてかなり抑えられています。

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冬、やっぱりあたたかいですね。外から帰ってきて玄関を開けた瞬間の“あの感じ”が全然違います。以前の家は玄関を開けても寒かった。リビングのドアを開けないと玄関が暖まらなかったんです。でも今は玄関を開けたときから、ふわっと暖かい空気に包まれるんですよ。あれは本当に感動しましたね。そして冬場の結露はまったくありません。窓周りはもちろん、壁の中の“壁内結露”っていうんですか? そういうのも感じたことがないです。多分それがないんだろうな、という安心感はありますね。

Q13:この家にして本当に良かったと思う瞬間は、どんなときですか?A様:まず一番は「イソダに頼んだ」ということです。これはもう満点ですね。いろいろと信頼関係もありますし、星野さんの人柄、三橋さんもそう。社員の皆さん全員が、なんだか見守ってくれているような感じがあるんですよね。たった一軒の家に対しても、しっかり向き合ってくれたという安心感があります。
やっぱり、何も感じないっていうのが一番いいんですよね。普通に、ストレスなく暮らせているというか。特別なことを意識しなくても快適に過ごせる。それが一番ありがたいですね。対応が悪いとストレスになりますよね。イソダさんはそういうストレスをまったく感じないんです。何かあればすぐ来てくれるという安心感もありますし。そういう煩わしさがないのがいいですね。気にしなきゃいけないような面倒くささがないというか。やっぱり地元の会社ならではの良さですよね。

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Q14:7年暮らしてきた今だからこそ、これから家を建てる人に伝えたいことはありますか?A様:そうですね、まずはじっくり考えてほしいですね。事情があって早く家が必要な方もいると思いますけど、家って何十年も暮らす場所なので、自分の希望をちゃんと伝えて、納得して建てることが大事だと思います。
それから、自分が何を重視するのかをはっきりさせること。私は寒いのが嫌だったので、断熱と気密には特にこだわりました。そうすると、おのずと選ぶメーカーや工務店も絞られてくると思います。実際、星野さんたちと話していても「断熱が一番大事」という話になりましたし。構造と断熱、そこは家づくりで最優先でした。断熱にしっかりこだわると、さっき言った「煩わしさがない暮らし」にもつながってくるんですよ。余計なことを考えなくていい。エアコンどうしようとか、ストーブをどうしようとか、そんな細かいことを気にしなくていいんです。最近ストーブは一応買いましたけど、それは停電時の備えとしてですね。
前は灯油をいつ買いに行こうかとか、電気代が気になるとか、そういうことをいちいち考えてました。でも今は、もう快適ならそれでいいじゃないって思えるようになりました。そういう意味でも、この家にして本当に良かったなと感じています。

取材・文章/服部雄一事務所

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