玄関を開けた瞬間に広がる、澄んだ空気と
心地よい涼しさ。ソーラーサーキットの家での
暮らしは、温度や湿度の快適さだけでなく、
ご家族のライフスタイルにも変化を
もたらしました。以前は日々の暮らしに
追われることが多かったというN様。
今では「あるものを大切にする」「丁寧に
暮らす」ことを自然に意識できるように
なったといいます。旗竿地の条件を
活かした2階リビングや気密性に配慮した
設計。設計士や職人との対話を重ねて
完成した住まいは、清浄な空気とともに、
地に足のついた暮らしを育んでいます。
旅行や実家から帰ってきたときに
「自分の家が一番」と感じられる――。
そこには、N様が思い描いてきた
“理想の毎日”が静かに息づいています。

Q1:ご自身やご家族のライフスタイルにどんな変化があり、家を建てる決断をされましたか?ご主人: もともとは大阪で働いていて、関西に住んでいました。私たち自身の出身地ではなかったので、ずっと賃貸で暮らしていたんです。2人目の子どもができるタイミングで「やはり出身に近い関東に拠点を移したい」と思い、関東に引っ越してきました。そのときはすぐに家を建てようとは考えていなかったのですが、「ゆくゆくは持ち家を」と思っていて。そこで、イソダさんに少しずつ相談を始めていたんです。
その時点では新築にするか、リノベーションにするかで迷っていたんです。持ち家が欲しいと思ったときには、妻の父が建築資材の会社をやっていたこともあって、「きちんとした形で建てたい」という選択肢が自然に浮かびました。そこからイソダさんに土地探しを含め、いろいろと相談をさせてもらいました。
Q2:奥様のご実家が資材業を営んでいると、他の工務店やハウスメーカーにもつながりがあったと思うのですが、その中でイソダを選ばれた理由は?ご主人:まず歴史が長く、信頼性がある点ですね。もともと湘南や鎌倉エリアで、富裕層の方々の立派なお屋敷を数多く手がけてこられたというイメージがありました。それに加えて、これからはもっと幅広い層へ家づくりを提供していく、という話も聞きました。
奥様:あと、何より大きかったのは「人」です。営業の方はもちろんですが、父からも「イソダには信頼できる大工さんがいる」と聞いていました。実際にお会いすると、何十年も純日本家屋を手がけてきたような熟練の職人さんたちがいて、「これ以上の安心はない」と思えました。
ご主人:他のハウスメーカーの情報も集めてはいたのですが、最終的にはその経験と信頼に勝るものはありませんでした。私は特に「住環境の快適さ」にこだわりたかったんです。日当たりや断熱性能などは、やはり大きなポイントでした。当時はZEH住宅や断熱等級などの基準も詳しく調べていましたね。そのうえで、「このくらいの性能は絶対に確保したい」という相談をイソダさんにしたところ、「うちでも対応できますよ。ZEHの申請も取れるように進めましょう」と言っていただけて。安心しました。
それに加えて、ソーラーサーキットの仕組みについても実際に体験させてもらい、「これは暮らしやすそうだな」と実感できました。最終的には、その快適さと性能への確かな対応力が、イソダさんを選ぶ決め手になったと思います。
Q3:「快適だな」と感じたのは、どんなところでしたか?ご主人:一番印象に残っているのは、モデルハウスに行ったときのことです。ちょうど6月の終わりごろで、外はかなり蒸し暑かったんですが、玄関に入った瞬間に「わっ、涼しい!」と感じたんです。聞いたら、小屋裏にエアコンが1台入っているだけだと言うんですよ。それで家全体がここまで涼しいなんて、正直驚きました。マンションに住んでいた頃は、エアコン1台だと全然効かなくて、夏はとにかく暑いし、冬は寒いし……。だから「この違いはすごいな」と実感しましたね。
Q4:「快適さ」というのは、単に温度だけではないと思いますが、他にも感じられたことはありましたか?奥様:そうですね。温度だけじゃなくて、湿度がちゃんと整っている感じがしたんです。エアコンで冷やした空間って、効きすぎるとカラカラに乾燥してしまうじゃないですか。そういう不快さが全然なかった。お肌にも喉にも優しい感じがして、「これは暮らしやすそうだな」と思いました。今振り返ると、木の家ならではの調湿作用もあるんだと思います。そういう心地よさまで含めて、初めて「快適」って言えるんだなと感じましたね。
Q5:家づくりを考え始めた当時、どんなことに疑問や不安を持っていましたか?ご主人:家づくりって高い買い物じゃないですか。だからこそ、「失敗したくない」という思いが一番強かったですね。私の性格的にも、大きな買い物をする時は“自分の中にロジックを持って決めたい”という気持ちがあって。メリットとデメリットを一つずつ整理して、「これは自分にとって納得できる」と思える選択をしていきました。
たとえば、デメリットがあることも理解したうえで、「それを上回る良さがあるから採用する」と自分の中で腑に落とす。そういうバランス感覚を意識していました。この世に“完璧な家”なんて存在しないと思うんです。100点満点はなくて、どこかで目をつぶらなきゃいけない部分もある。
でも大事なのは、その弱点を理解したうえで、納得して選ぶことだと思いました。「いいところを取るために、あえてここは受け入れる」という姿勢ですね。具体的には、まず入口となる土地探しからでした。住む場所はとても大事ですが、予算には限りがあるので、理想だけを追いかけても難しい。良い条件の土地はいくらでもあるけれど、その中で「自分たちにとって本当に大事なことは何か」を整理して選んでいったんです。最終的に決めたのは、旗竿地だったんです。価格的に抑えられたのも大きいですが、私と妻の、ちょうど実家の間をとるような立地で、どちらにも1時間くらいで帰れる。将来的にはリニアの開通で資産価値も上がるかもしれない、という期待もありました。もちろん、通勤には遠いし、駅までも自転車で10 分ほどかかる。デメリットもあるけれど、メリットと天秤にかけて納得できた土地でした。
家づくりも同じで、例えば「2階リビング」。最初は少し抵抗もありましたが、旗竿地で周りを建物に囲まれる環境だからこそ、日当たりを確保するには2階がベストだと判断しました。「メリットは? デメリットは?」と一つひとつ調べて比較しながら、最終的にメリットを取る選択をしていったんです。どの選択も「完璧はない」と理解したうえで、いいところを活かす。その積み重ねで今の家ができあがったと思います。
Q6:デザインや間取りは、どういうタイミングで決めていきましたか?ご主人:土地を決めたあと、土地に合わせてどう建てていくかを考えていきました。まず大事にしたいと思ったのは日当たりです。旗竿地なので光をどう確保するかが課題でした。イソダさんから「2階リビングにしてはどうですか?」という提案があり、「確かにそれなら一番日当たりを生かせる」と納得しました。そのうえで、ワークスペースが欲しいとか、収納をこうしたいとか、夫婦それぞれに要望を出しました。
奥様:特に私はデザインの部分にこだわりがあって、イソダさんの施工事例を見て「この家の雰囲気が好きです」と具体的にお伝えしたり、参考になるイメージをお見せしたりしました。そうやって出した希望をベースにプランを描いていただき、最終的に間取りやデザインが固まっていったんです。
ご主人:最初にいただいたプランの時点で、すでに「2階リビング」が盛り込まれていたんです。こちらとしてはまだ迷いもあったのですが、日当たりや風通しを考えると「なるほど、そういう発想になるのか」と納得しました。
奥様:実際に土地を見に行ったとき、1階は周囲の建物でどうしても日が入りにくいと分かって。「この条件なら2階リビングが一番いい」と設計士さんが即座に判断してくださったことが大きかったですね。
ご主人:私自身も土地を選んだ段階で「2階リビングになるだろう」と思ってはいたのですが、実際にプロの目で分析していただいて、第一案から形にしてもらえたことで確信に変わりました。設計士さんの提案力と経験の深さを実感しました。



Q7:家作りで特にこだわった部分や譲れなかったポイントはありますか?ご主人:窓やドアは、必要最小限に絞りました。理由は大きく二つあって、ひとつはコスト。窓やドアをひとつ付ければ、それだけで費用がかさみますから。もう一つは、気密性です。隙間を減らしたほうが断熱や気密の面でも有利ですからね。明かりを取りたい場所には大きめの窓を確保しましたが、不要なところはあえてつけないようにしました。
たとえば浴室。実家では「浴室には窓があるのが当たり前」でしたが、実際にはなくても困らないし、むしろ結露や掃除の手間も減ります。調べてみると、最近は窓なし浴室も珍しくないんですよね。トイレも同じです。日当たりを気にする場所ではないですし、換気扇で十分。なので、あえて窓は設けませんでした。実際に暮らしてみても、窓をなくして正解だったと思います。結露や掃除の手間が減りますし、何より断熱・気密性能を確保できたのが大きいですね。
打ち合わせでは、疑問に思ったことは全部ぶつけていましたね。たとえばキッチンの通路幅についても、「120cmあった方がいいですよ」と設計の三橋さんから言われました。実際、二人同時に作業するときにそのくらいの幅がないと通りにくい、と。ただ私たちとしては「リビングを少しでも広くしたいから、ここは削れるんじゃないか」と思って、100cm程度でもいいのかな…と迷ったんです。でも三橋さんは「120cmは確保したほうが快適ですよ」と言ってくれて。最終的にアドバイス通り広めにとったんですが、今では本当に正解だったと感じています。
奥様:デザインは、間取りを決めている段階から少しずつイメージを膨らませていきました。たとえば壁紙や塗装の色をどうするかなどを、ピンタレストの施工事例などを参考にしながら検討していましたね。ちょうど友人にインテリアコーディネーターをしていた人がいたので、一緒にショールームに行ってもらって、色選びを手伝ってもらったりもしました。プロの視点が入ると、自分では思いつかない提案をもらえるので心強かったです。それから造作もいくつかお願いしました。棚や板の設置、それからキッチン収納ですね。キッチン本体は既製品ですが、背面のタイルや造作収納はお願いして作っていただきました。自分たちの生活に合ったスペースを作ってもらえたのは、本当に良かったです。2人で子どもが寝静まったあとに家の中を見回して、「こんなにいい家が建つなんて思わなかったな」って話すことがよくあります。
ご主人:とにかく家づくりが楽しかったですね。
Q8:どんなところが楽しかったですか?ご主人:「一緒に作り上げていく感じ」が楽しかったですね。頭の中で描いていたイメージをもとに、「ここはこのくらいの寸法で」などと伝えていくと、それが実際に形になっていく。上棟の時なんかは、「ここがこうなるんだ」と目に見えてわかるのがすごくワクワクしました。
もちろん、工事が進む中で「あれ、少しイメージと違うかも」という場面もありましたが、その時も相談してアレンジを加えてもらったりして。そういう柔軟な対応もありがたかったです。
細かい部分で言うと、1階の洗面台の上に光を取り入れる小さな明かり取りを設けてもらったんですが、その枠にはめる板は自分たちで探してきたんです。葉山にある古い建具を扱うお店で見つけたものを持ち込んで、大工さんに上手くはめ込んでもらって。和室の欄間にも同じように古い建具を使ったんですが、これも職人さんが丁寧に仕上げてくれて、とても満足しています。




Q9:さきほどキッチンの通路幅の話がありましたが、設計士・三橋さんからのご提案で、そのほか特に印象に残っているものはありますか?ご主人:こちらから「収納を増やしたい」とお伝えしたところ、最初の設計図で和室の横に納戸をつくる案を提示してくださいました。ただ、階段の位置との兼ね合いがあり、そのままでは難しい状況だったんです。そこで三橋さんが提案してくださったのが、階段を少し前に出して空間を確保し、そのスペースも活かすというアイデアでした。これは自分たちではまったく想像していなかった発想で、「なるほど、そんなこともできるのか」と驚かされましたね。
奥様:そうですね。私たちの要望をただ形にするだけでなく、むしろその先を見据えた具体的な提案をしてくれたのが心強かったです。暮らしやすさにつながる工夫を随所に盛り込んでいただけたので、本当にありがたかったですね。
ご主人:あとは、例えば北側の窓。最初の設計案にはなかったんですが、「ここに窓をつけられないですか?」とお願いしたんです。すると三橋さんが「構造的に問題がないか確認しながらなら可能です」と提案してくださって。結果的に、北側からの光をしっかり取り入れられる窓が実現しました。
奥様:北側の窓って意外と重要なんですよね。暮らし始めてみて、その意味を実感しました。
ご主人:もちろん、窓を大きく出しすぎると構造上の不具合が出る可能性もあるそうで、「出せるギリギリの寸法まで調整しました」と言ってくれました。素人のわがままに対しても、専門的な技術でカバーしてくださったことに、とても心強さを感じました。
Q10:ソーラーサーキットの家の快適性はいかがですか?ご主人:実際、エアコンはこのリビングの1 台と、書斎に1台だけなんです。ほぼその2台で家全体がまかなえてしまうんですよ。それでも十分に快適で、「もっと付けないと暑いかな?」という心配はありません。
家の中に常に空気が動いている感覚があるので、実際の温度よりも体感温度が低く感じられるんです。窓際の温度計は32 度を示しているのに、室内中央では27〜28 度くらい。それでも「暑い」とは感じないんですよね。これは、空気が循環しているおかげだと思います。冷やしすぎる必要がなく、ちょうどいい状態で過ごせる。そこは本当にソーラーサーキットならではの快適さだと実感しています。
あとは空気も綺麗に保たれている気がします。ソーラーサーキットのいいところは、空気を動かしてくれるから体感温度が下がるだけじゃなくて、空気自体もきれいにしてくれることですね。実際、フィルターにしっかりホコリが吸い上げられていくので、家の中の水平面――たとえばテーブルや窓の上――にホコリが積もりにくいんです。普通だと、1週間も掃除しないとすぐに白っぽく積もってしまうと思うんですけど、ここではそれが少ない。
奥様:うちの子どもが2人とも喘息持ちなんです。だから、こういう環境に住めることはすごく大事だなと感じています。もちろん「ここに住んだから治る」というものではないんですが、暮らしていて安心感はありますね。掃除のときに思うのは、ホコリが少ないこと。昔の家だと布団をパタパタ叩いたりしてホコリが舞って大変でしたけど、今はそういうことをしなくても気持ちよく過ごせています。棚や板の上なんかも、正直あまり拭いていないのにホコリが目立たないんです。普通だったらすぐに積もってしまう場所なのに、気づくとそこまでたまっていない。ソーラーサーキットの仕組みが、空気をきれいに保ってくれているんだなと実感します。
Q11:四季を通じて気づいたことはありますか?ご主人:梅雨の時期でも、室内がジメジメしないのは本当に助かりますね。外から帰ってきて「蒸し暑いな」と感じても、玄関のドアを開けた瞬間にスッと空気が変わる。あの安心感は大きいです。
冬も快適です。普通だと、脱衣所や廊下に出た瞬間に「寒っ」と感じることが多いと思いますが、この家ではそれが全然ないんです。当たり前のように感じてしまうのですが、実はこれってすごく大きな違いだと思います。
奥様:太陽光パネルも設置しているんですが、それがかなり大きいですね。以前、賃貸に住んでいた頃は電気代が毎月18,000円くらいかかっていたんです。特に冬はエアコンを使うので、17,000〜18,000円は普通にいってました。でも今は、発電分で相殺できているので電気代は1万円を切るくらい。さらに売電で毎月5,000 円ほど入るので、実質3,000 円程度しかかかっていない感覚です。
しかも、我が家ではエアコンを24時間つけっぱなしにしているんです。それでも「もったいないから消そう」ということを気にせずに済むのは、太陽光のおかげですね。あとは庭の木を見ながら季節を感じられるのも、子どもたちにとってすごく良いと思っています。
冬は枝だけだった木に、少しずつ芽が出てきたり、「もうすぐ咲くね」と話したり。そんな小さな変化を家族で共有できるのは、やはり小さくても庭のある暮らしならではの楽しみだと感じています。



Q12:この家に住んで、どんな暮らしが実現できたと感じていますか?ご主人:旅行や実家から帰ってきたときに、「自分の家が一番いいな」と思えるようになりました。以前は、広い実家に帰ると「実家はいいな」と感じていたんです。でも今では、それを超えられた。この家に帰ってくると「ここがいい」と素直に思えるんです。
奥様:私にとっては「地に足のついた暮らし」が実現できたと感じています。庭の木や季節の変化を日々感じながら生活できる。そういう時間や感覚は、賃貸に住んでいた頃にはなかったものですね。
Q13:季節を感じるようになって、暮らしに変化はありましたか?奥様:そうですね。実際にできているかどうかはさておき、賃貸に住んでいた頃よりも「丁寧に暮らしたい」と思うようになりました。以前は大量に買って、大量に消費して…という生活もしていましたが、この家に住んでからは「あるものを大切にして暮らしたい」と思うようになったんです。子どもが小さいうちはなかなか難しい部分もありますが、年を重ねるごとに、少しずつライフスタイルをシフトしていきたいという意識が芽生えましたね。
ご主人:「この家を大切にしたい」という気持ちが大きいです。住み心地が良いからこそ、ちゃんと手をかけて暮らしたいと思えるんですよね。お掃除も、正直まだ十分にできているとは言えないですけど(笑)、それでも「きちんとやらなきゃな」と思えるようになったのは、この家のおかげだと思います。
Q14:最後に、これから家づくりを考えている方に向けてメッセージをお願いします。ご主人:「楽しんでほしい」と思いますね。家づくりって本当に楽しいものなんですよ。もちろん、時には意見がぶつかって喧嘩することもありますけど(笑)、それも含めて良い思い出になります。
奥様:大事なのは「何を優先したいか」「どんな暮らしをしたいか」というイメージを常に持つことかなと思います。たとえば、お風呂に入るときどんな時間を過ごしたいか、どんな料理をつくりたいか、どんな場所で寝たいか――。日々の小さなシーンを一つひとつ思い描いてみると、自然と家全体のイメージも膨らんでいくんです。
ご主人:最初は「過ごしやすい家がいいな」くらいの漠然としたイメージしか持っていなかったんですが、「過ごしやすいってどういうことだろう?」と考えたときに、結局はその小さなシーンの積み重ねだと気づきました。だからこそ、具体的に「この場所ではこう過ごしたい」というイメージを積み重ねていくと、自分たちらしい家づくりにつながると思います。
取材・文章/服部雄一事務所