多忙な日々に一区切りをつけ、月に数度でも
自然の中で過ごす時間を持ちたいと
考え始めたA様。30年来の夢だった
「ソーラーサーキットの家」を建てる場所に
選ばれたのは、豊かな緑に囲まれた
伊豆高原でした。湿度の高い土地でも
快適な室内環境を保ち、木にとっても
人にとってもやさしい空気をつくる家。
ようやくたどり着いたのは、
思い描いた通りの静かな日常でした。

Q1:ご自身やご家族のライフスタイルにどんな変化があり、家を建てる決断をされましたか?A様:長年、仕事中心の忙しい日々を送ってきましたが、ひとつの節目を迎え、ようやく時間的な余裕が生まれました。そこで思ったのは、月に何度かでも、こうした自然に親しめる場所で、妻や家族とゆったりと過ごす時間を持ちたいということ。そんなライフスタイルを実現したいという思いが、次第に強くなっていきました。
実を言うと、「いつかはソーラーサーキットの家に住みたい」という思いは、もう30年以上も前から心の中にありました。そしてその長年の夢を、ようやく叶えるタイミングが訪れたのです。
Q2:数ある工務店・ハウスメーカーの中で、なぜイソダを選ばれたのでしょうか?A様:伊豆高原から最も近くでソーラーサーキットの施工ができる工務店がイソダさんだった、というのも大きな決め手のひとつでしたが、やはり「鎌倉で100年の歴史がある」という点には強く惹かれました。100年という長い年月にわたって続いてきたという事実自体に、信頼感と安心感がありますし、何より木造住宅に強いという印象を持ちました。木を扱うことへの深い知識と豊富な経験をお持ちなのだろうと感じています。
また、「イソダさん」の名前は以前から知っていました。ウェブサイトで目にしたこともありましたし、鎌倉に遊びに行った際、江ノ電に乗っているときに見かけた広告も印象的でした。特に、あの墨壺の写真がとても印象に残っていて、歴史ある工務店として、昔ながらの大工さんの良さを大切にしている雰囲気を感じました。
さらにウェブサイトで詳しく見てみると、ソーラーサーキットの施工実績が長く、丁寧な家づくりをしていることがよく伝わってきました。フルオーダーで、時間をかけて住まいづくりをしてくれる会社だという印象を受けたんです。
それで、ぜひ一度話を聞いてみたいと思い、イソダさんに問い合わせをしました。



Q3:イソダに問い合わせをされた後、打ち合わせなどを重ねていく中で、「ここにお願いしよう」と決めたポイントはどのようなところでしたか?A様:やっぱり一番の決め手は、最初からとても親身になって話を聞いてくださったことです。妻の希望も含めて、本当に丁寧にヒアリングしていただきました。
土地を購入したとお伝えすると、すぐに現場まで見に来てくれて。その時は、ここにまだ築30年ほどの古い家が建っていたのですが、家の状態だけでなく庭の様子まで丁寧に確認してくれて、「この庭の景色は残したい」という私たちの思いをしっかり受け止めてくれました。
設計を担当してくださった方の提案も本当に素晴らしかったです。リビングからは、希望どおり庭の緑がきれいに見えるように設計されていて、光の入り方までよく考えられていました。「2人で暮らすのだから、それほど広くなくてもいい」と伝えたところ、コンパクトで無駄のない、使い勝手の良い間取りを提案してくれて。コストを抑えるために真四角な形にしてくれたのもありがたかったですね。
以前ここに建っていた古い家は凹凸が多くて、室内が少し暗かったのですが、今回は玄関からリビングまで光が届くよう工夫してくれて、実際に住んでみても「明るくなったな」と実感しています。
あとは外観についても、コンパクトな間取りでありながら、下から見上げると大きく、堂々とした印象のある家に仕上がっていて。屋根の勾配や形も工夫してくださっていて、非常に見栄えのするデザインになっていると感じています。
丁寧なヒアリング力と、それをきちんと形にする設計力、それが、イソダさんにお願いしようと決めた一番の理由でした。
Q4:平屋にされたのは最初からのご希望だったんですか?A様:最初から平屋にすると決めていました。2階建てはもう全然考えていなかったですね。年を取ったときのことを考えると、やっぱり平屋のほうが暮らしやすいと思って。土地も狭くなかったので、「だったら平屋で十分だよね」って。


Q5:プラン以外でオーダーされた内容についても、教えていただけますか?A様:やっぱり、イソダさんといえば無垢のヒノキですよね。真っ白な無垢のヒノキの床は、とても美しくて、私たちにとっては大きなこだわりのひとつでした。もちろん、無垢材なので多少傷がつくことは承知していましたが、そうした傷も「この家で過ごした時間の積み重ね」として、味わいになっていく。だからこそ、それも含めて楽しみたいと思っています。
そしてもちろん、ソーラーサーキットで建てると最初から決めていました。ここ(伊豆高原)は湿気が多い地域なので、まずは湿気対策がしっかりできるシステムを取り入れてほしいとお願いしました。
それから、エネルギーの自立も意識していて。太陽光発電を設置したうえで、将来的にはEV(電気自動車)と連携させるV2H(Vehicle to Home)も導入したいと考えていました。そうすることで、万が一の災害時にも電力を確保できる、レジリエンスの高い住宅にしたいという思いがありました。
この太陽光パネルは、厚みが薄くて目立ちにくく、深いブラックの色が屋根に馴染んで、自然の中に溶け込むかなと思って選びました。
寒さや暑さについては、ソーラーサーキットの快適さに対してすでに信頼があったので、特に心配はしていませんでした。冬は暖かく、夏は涼しく、さらに除湿がしっかりできる——この3 点が満たされていれば、理想的な住まいになると思っていたんです。その点でも、「リフレア」という全館除湿システムをすすめてもらって、それを導入しました。


Q6:設計段階で思い描いていたイメージと、実際に完成したお住まいとの間で、新たな発見はありましたか?
「ここが特に気に入っている」「想像以上に良かった」と感じたポイントやエピソードがあれば、ぜひ教えてください。A様:改めて感じたのは、ここ(伊豆高原)はとにかく湿気が多いということですね。夏場なんて、湿度がほぼ100%。まわりが森なので、湿気は多く、今でも雨が降ると本当にすごいんです。
でも、「リフレア」のおかげで、室内の湿度がだいたい65%くらいに抑えられていて、これは本当に驚きでした。体感としては、外より20〜30%は湿度が低いと感じます。
それに、ベースの室温がしっかり保たれているんです。真夏に外の気温が33〜34 度あるような日でも、室内はだいたい27 度前後をキープしていて、エアコンなしでも快適に過ごせています。
エアコンは一応1 台つけているんですが、普段2 人で過ごしている分には、ほとんど使わなくても問題ありません。人が10 人くらい集まるとさすがに暑くなるので、その時は稼働させますが、たった1 台で全館冷暖房がまかなえるのはすごいですよね。
冬ももちろん快適ですが、高断熱住宅というのは最近ではよくあるので、「冬の暖かさ」はある意味想定内。でも、夏の快適さは予想以上でした。エアコンを過度に使わずに、湿度も温度も安定した状態が保てる。この“ベースの空調”がしっかり整っていることに、とても感心しました。
Q7:すみません、今さらですが、「リフレア」というのはどういったものですか?A様:リフレアっていうのは、天井から空気が出る換気システムなんです。ここ(リビング)でも、専用のエレメントから風が出ていて、風速は秒速数センチ程度のやわらかな風ですね。
このリフレアには「再熱除湿」という仕組みがあって、室温を下げずに湿気だけを取り除くことができるんです。夏場は外の空気を取り入れて、湿度を少し除去してから、だいたい27 度くらいの新鮮な空気を部屋の中に送り込んでくれます。一方で、汚れた空気はトイレや納戸などから吸い上げて、外に排出する仕組みになっています。つまり、室内の換気と、温度・湿度のベースづくりを同時に行ってくれるシステムなんです。
こういった機能を持つ換気システムって、実は世の中にはあまりなくて。それをソーラーサーキットの家では標準でやっているというのが、やっぱりすごいなと思います。
Q8:「人工的すぎず、自然に近い空気環境をつくるシステム」ということでしょうか?A様:そうそう。
「再熱除湿」というのは初めて聞いた言葉で、新鮮でしたね。熱を加えて除湿する仕組みということで、あまり冷房に頼らずに快適な空間をつくれる。温度を下げなくても、湿度が下がれば十分快適に感じられる、というのはすごく納得感がありました。
理想としては、ハワイのような住み心地を思い描いていたんです。ハワイって、気温は27〜28 度と高めなんだけれど、湿度が低いからベタつかないんですよね。
ああいう、カラッとしていて過ごしやすい室内環境が、この家でも実現できるんじゃないかと期待していました。
そして、実際に住んでみたら、本当にその通りになりました。


Q9:ひとつ気になるのは、ソーラーサーキットと似たような室内環境をつくれるシステムって、もしかしたら他にもあるのかもしれませんよね。でも、そういった他の方式と比べて、ソーラーサーキットのどんなところが優れていると感じますか?
やっぱり「ソーラーサーキットがいいな」と思われた決め手があれば、教えていただけますか。A様:そうですね、やっぱり一番感じたのは、天井裏や床下の温度、湿度がマイルドになっていることですね。押し入れの上部などから天井裏を確認できるんですが、そこに顔を近づけると、ヒノキの香りがふわっと漂ってくるんです。天井裏は、普通なら真夏には外気より10度近く高くなるものですが、それが外気と変わらない30度くらいでした。
床下も同様で、縁の下や壁の中、小屋裏に至るまで、家全体の空気環境がコントロールされていて、非常に安定しています。これは、壁の中に通気があって、外張り断熱と気密性の高さによって実現されているんだろうなと感じます。木にとってもとても優しい環境で、湿気がこもらず、腐らないだろうなと思います。
月に2〜3 回この家に来るんですが、ドアを開けると、今でもヒノキの良い香りがして、「ああ、木が健康だな」と感じます。床下も小屋裏も、まるで呼吸しているような空気の流れがあって、それが二重通気工法の大きなメリットなんだろうなと思います。外張り断熱だからこそ実現できるこの構造は、やはりソーラーサーキットならでは。ほかの工法ではなかなかこうはいきません。多くの住宅がグラスウールを天井に詰めたりしていますが、木にとってはあまり良くないんじゃないかと、素人ながらに感じています。
Q10:なるほど。湿気や空気の質など、普段お住まいのマンションと比べて、何か違いを感じる点があれば教えてください。
また、夏・冬それぞれの季節について、実際に住んでみてどうだったかをお聞かせください。A様:正直「戸建てになってもマンションと同じくらい快適に過ごせればいい」と思っていたんですが、実際に住んでみると、それ以上でした。冬の暖かさも夏の涼しさも、こちらの家のほうが快適に感じます。
マンションは南向きなので、冬はとても暖かくて、リビングはほとんど暖房いらずです。ただ、北側の部屋は寒かったり、結露したりもしていて。空気の質や湿度も含めると、「均一な快適さ」という意味では、この家のほうが優れていると感じます。
それに、この家はどの部屋も温度差が少ないんです。北側の部屋でも寒さを感じることはほとんどありませんし、湿度も安定していて結露もありません。
また、花粉対策の点でも違いを感じました。マンションは気密性が高くても、換気システムを通して直接外気が入ってくる構造だったので、花粉も多少は入ってきていたんです。でもこの家は換気システムがしっかりしていて、花粉の侵入も抑えられていると実感しています。
Q11:家全体が同じような温度で過ごしやすいとおっしゃっていましたが、マンションでの暮らしと比べて、そのあたりはどんなふうに違いますか?A様:やっぱり脱衣室の温度は少し違いますね。ここ(リビング)が20 度のとき、脱衣室は18 度くらいで、その差はせいぜい2 度ほどです。でもマンションのは、もっと温度差が大きい気がします。1 台の冷暖房エアコンだけで全体をまかなうのは、マンションでは難しいですね。エアコンを23 度くらいまで上げると、家全体がほぼ同じ温度になります。これはマンションではなかなか実現できないことです。マンションも広さは今の家と同じくらいですが、1台のエアコンではまかないきれず、3台くらい使います。
Q12:なるほど。家全体の温度がほぼ均一に保たれているからこそ、ドアなどで空間を仕切る必要もなく、すっきりとした空間にできるということなんですね?A様:本当はリビングの入り口にドアが付く予定だったんですけど、「いらないですよね」と話して、結局、付けずにオープンなつくりにしてもらいました。
Q13:実際に暮らし始めてみて、心や体にどのような変化がありましたか?
たとえば、リラックス感や睡眠の質など、日々の健康面に何か影響はありましたでしょうか?A様:温熱環境のストレスが少ないというのは大きいです。そして無垢の木に囲まれているという安心感があります。まさに、ソーラーサーキットならではの住環境だと感じます。
木の香りもずっと保たれていて、木材自体も健康。そうなると、「この家は30 年で終わるようなものではない」と思えるんです。子どもや孫の世代にも引き継いでいける家にしたいという思いもあります。
今の時代って、世代ごとに家を建て直しているじゃないですか。でも、それって結局「木が腐るから」なんですよね。腐らない家なら、壁紙を張り替える程度のリフォームで住み続けられるはずです。この家なら、それが可能なんじゃないかな、と本気で思っています。3世代、いや、それ以上に受け継いでいける家になるかもしれませんね。


Q14:スタッフや大工さんとのやり取りの中で、印象に残っているエピソードや、コミュニケーションを通じて感じたことがあれば教えてください。A様:そうですね。大工さんは辻堂から来てくださっていて、イソダさんの中でも中心的な職人さんだと聞いていました。何度か現場に足を運ぶ中で、断熱材の張り方ひとつとっても、とても丁寧に施工されているのが印象的でした。
営業の方も、常に親身になって対応してくださって、最近では、雨どいの詰まりがあって問い合わせをしたのですが、遠方にもかかわらずすぐに駆けつけてくれて、原因を特定して、写真付きで説明しながら丁寧に清掃してくれました。
アフターサービスのスピード感にはとても感謝していますし、作業に来てくださった方も、傷がつかないようにしっかり養生して、脚立をかける位置にも気を配ってくださるなど、細やかな心配りを感じました。
営業の方の丁寧なヒアリング、現場の大工さんの確かな技術、そしてアフター担当の方の迅速かつ丁寧な対応。どの場面でも、安心して任せられる信頼感がありました。
Q15:イソダの家づくりは、どんな方に合っていると思われますか?A様:そうですね、やっぱり「生活そのものを楽しみたい」「ゆったりと暮らしたい」と考えている方に合っていると思います。これは私たち自身の価値観が反映されているかもしれませんが、いろんな世代の方がいらっしゃる中で、「日々の暮らしを大切にしたい」という方にこそ、イソダさんの家づくりは合っているのではないでしょうか。
あえて言うなら、「本物志向の方」におすすめしたいですね。ちょっと言い方が偉そうに聞こえるかもしれませんが、いわゆる企画住宅ではなく、フルオーダーで自分の想いをかたちにしたい人。自然とともに、穏やかに人生を過ごしていきたい人には、本当に合っていると思います。
自然の中での暮らしを求めている方はもちろん、街中であっても「木のぬくもり」や「自然を感じる住宅」に魅力を感じる方には特におすすめです。
あとは、住宅の資産価値をしっかり考えている方にも。ついデザインや最新の住宅設備に目が向きがちですが、本当に大切なのは、家の「基礎」や「構造体」だと思っています。内装材や設備は後からリフォームできますが、基礎や構造は簡単に変えられるものではありません。
長く住める、しっかりとした家—そういった「本当に良いもの」を求めている方には、ぜひイソダさんの家づくりをおすすめしたいですね。
Q16:最後になりますが、この家に住んで、どんな暮らしが実現できたと感じていますか?
もし一言で表すとしたら、どんな言葉になりますか?A様:私はね、思ったんです。この暮らしこそが、人生の目的だったんじゃないかと。この家を建てると決めたときに、音楽を楽しむためのオーディオ一式をそろえました。高価なものじゃないけど、自分にとっては十分満足できるもの。このリビングで、庭の景色を眺めながら、ユーミンやクラシック、ジャズの『Take Five』なんかを流して、ただぼーっと過ごす時間がある。そんなときふと、「ああ、自分が60 年以上生きてきて、最後にたどり着きたかった場所はここだったんだな」って。
「この家に住みたい」という夢を30年以上抱いてきて、ようやく手に入れたこの場所。この自然に囲まれた環境で、妻と穏やかに過ごす日々。まさに自己実現が叶ったと感じています。
取材・文章/服部雄一事務所