三浦海岸駅からほど近くに佇む、
昔ながらの地元の米酒店だった「ねもと」。
地元のご年配のお客様に多く
ご来店いただく店舗でしたが、
お子さんからご年配の方まで
気軽にご来店いただけるお店を目指し、
「ねもと長嶋米酒店」としてリニューアル。
店舗併用住宅の設計施工を
弊社で承りました。
地元の米酒店だった「ねもと」の外観。昔ながらの米酒店で、野菜やお菓子なども販売していました。
店舗は黒とオークをベースに、ナチュラルさと都会的な要素を心地よく融合したデザインに。開店後、これまでのお客様に加え、若いお客様や観光客の方が増えて、客単価も上がったそうです。初めてのお客様にも入りやすいデザインになりました。
住宅部分については、お風呂や洗面所も広く使いやすく、それぞれの部屋もあり、喜ばれています。小屋裏の空気環境が快適なので、本棚を持ち込んでもう一つの部屋として利用しているそう。対面キッチンで友人とのパーティも開きやすいそうです。
外観片流れの屋根。バルコニーの細い格子が洗濯物を干しても外部から見えないようにしています。玄関ドアは自販機の裏にあり、2F住居スペースの生活感が店舗に出ないように配慮されています。お客様用の駐車場を設置し、一部植栽空間としました。レモンの木とテキーラの原料となるアガベは、テキーラマイスターのご主人と生絞りレモンサワーにちなんで植えました。塩害の関係で、窯業系サイディングとなりましたが黒系で目立つ外観としました。
店舗内観自動ドアを入ると黒い4本の柱をアクセントにし、中央に収納棚がありますが、下部をキャスターにすることで、試飲会やパーティの時には移動できる収納棚にしています。階段下のシンクはKOHLERのもの。コップなどを洗えて便利。奥にはワインセラーを設置。大きめのレジカウンターの上部にも酒棚を設置しました。
トイレ1Fのトイレは床と腰壁をタイル貼りに。モールディングでお洒落な雰囲気に。
事務所テーマは「語り継がれる家」。以前のお住まいで使っていた柱や、欄間、敷目天井を再利用しています。欄間は背面が壁になるため、少し浮かして設置。内部に間接照明を入れました。
ホール階段ホール部はピアノコーナー。小壁の3つのオープン棚は四方にモールディングをつけてアクセントに。リビング扉をあえてつけないことで、開放的でとても広く感じる空間に。外断熱工法と24時間換気システムに守られたこのお住まいは、リビング扉がなくても心地よい空気環境を保てます。
LDK対面キッチンのカウンターは白いモザイクタイル貼り。広々としたこのカウンターで、朝食をとれます。フロスのペンダント照明が、この空間を引き立たせているのも特徴。バックセットは、カウンター式に。上部に棚を2段設置。お気に入りの飾り物や、お洒落なキッチングッズを飾れます。バックセットの左横は、パントリー。天井までの収納力があるので、とても重宝しています。リビングはゆったりとして友人とパーティができます。リビングの大型サッシは気密性の優れたLIXILのサーモスX。紫外線も防止してくれます。
おこもり部屋キッチンのとなりにある「おこもり部屋」少しレトロ感のあるニギリ玉の取手の付いた、薄いブルーの片開き扉を開けると、小さいながら明るい優しい空間が広がります。
壁一面の本棚、机と椅子を置いて、誰にも気を使わず本を読めます。床はヘリンボーン風。上部の小窓には、アンティークガラスが嵌め込まれています。
書斎リビングから続くもう一つの小部屋は、ご主人の書斎。帽子が趣味のご主人。一目で気に入ったパーソナルチェアとシルバーのペンダント。男の人も好きなものに囲まれて癒されたいという希望を叶えました。
パウダールーム洗濯機の作業スペースとは分け、身支度を楽しむ場所として設定。 広いカウンター部は洗顔スペースとお化粧スペースに分けて使えます。
浴室 / トイレ浴室は一坪のシステムバス。広くてのんびりしたバスタイムが過ごせます。タンクレストイレの前には、可愛い手洗器。丸い鏡があって、実は一番落ち着く場所です。
主寝室寝室は寝るためだけの部屋と割り切り、WICを広くとりました。 天井から下げたカーテンが部屋を広く見せます。裾の切り替えがポイント。主寝室の扉もパナソニックのクラフトレーベル。天井まであるセミオーダー品なので、部屋を広く見せられます。
小屋裏部屋リビングから小屋裏梯子を上がると、過ごしやすい空気環境の小屋裏スペースがあります。 荷物部屋のつもりでしたが快適なので、本棚とテーブルを持ちこみ、ご主人の隠れ家となっています。小さな子供たちが来ると、秘密基地のようなこの場所は絶好の遊び場。
小さな扉をくぐり屋根裏にでると、この家の空気管理をしてくれる24時間換気と除湿機があります。日々の生活を快適にしてくれる温度と湿度が、家とご家族を守っています。